山田 千里(仮)さん
72歳の一日・Life Style
●プロフィール
看護師。大学付属病院での勤務経験あり。70歳を超えた今も中之島の病院でパートとして働いています。10年前に母を看取り、以来中央区のマンションで一人暮らし。年金も15万円/月もあり、贅沢をしなければ困りはしないが、独身を貫いてきたので将来が不安。昨年から自立高齢者向けの住まいを探し始め、大阪大学と縁のあるグローバルビレッジ内の「グランヒル・ユニバ中銀 千里つくも台」に出会い、入居。宝塚が好きで入居者仲間とコーラスグループを結成、地域活動にも積極的に参加しています。そんな山田さんの一日をご紹介します。
朝の光に目覚め、
バルコニーの花壇の花々に水やり。一日の始まり。
看護師時代は不規則な生活を過ごしていたけど、パートは昼間だけ。毎日、規則正しい生活となって、仕事のない日でもきっちり朝5時には目を覚ます。空気を入れ替えようと開けた窓、朝の空気が清々しい。バルコニーの花壇の花々に水をやる。桜並木と並行して走るマルーンカラーの阪急電車が見える。掃除を終えたら、朝食づくりだ。
食事は自炊中心。料理が好きなのだ。普段の買物は山田駅直結の「Dew山田」がお気に入り。生鮮品が豊富なスーパーマーケット「コーヨー」はもちろん、「コロッケと…神戸水野屋」や「おいしい笑顔鳥ぷろ」といった総菜店からベーカリーの「DONQ EDITER」まで揃っている。
見守りボランティアに参加。まだまだ支える側!
仕事は休みだけど、今日はボランティアがある。同じ入居者に誘われて「見守りボランティア」に参加している。これは現役の看護師と学生ボランティア、そして元気な高齢者…例えば私…がチームを組んで、「グランヒル・ユニバ中銀 千里つくも台」や近隣に住む一人暮らしの高齢者の話し相手になる活動。自分の経験と知識が少しでも役立てばいいと思って始めたけど、その効果はあったみたいだ。訪ねた人が笑顔になれば、これほど嬉しいことはない。それに最近では、一緒に回る看護師さんとアイコンタクトで意思の疎通ができるようになってきた。彼女から「山田さん、さすがですね。ケア活動がすごくスムーズで助かります」と言われると悪い気はしない。
ボランティア仲間と昼食
ボランティアを終えると、反省会を兼ねてコミュニティ食堂「ハレとケ」で昼食。ここは、薬局が運営してしているので、健康に留意したメニューを用意している。いつ来ても新鮮なメニューが揃っていて楽しい。それぞれがお気に入りをぱくつきながら、「見守りボランティア」で気になったことなど意見交換をする。ひとしきりそれが終わると、次第に話の内容が看護師さんの悩み事に変わってくる。大したアドバイスができるわけじゃないけど、看護師の先輩として伝えられることなら少しはある。まだまだ自分も社会に貢献していると実感する瞬間だ。
EXPO CITYは普段のショッピングの場。
看護師時代の友人と待ち合わせしてモノレールで一駅。「万博記念公園]駅前のEXPOCITYへ。看護師になった年に開催されたのが1970年の大阪万博だ。「人類の進歩と調和」。このフレーズを当時は何度口にしたことだろう。ここは2009年まで運営していたエキスポランドの跡地に建つ複合型施設だ。
最近は映画も梅田でなく、ここで鑑賞する。こんな場所が近くにあるなんてワクワクする。友人と「ららぽーと」内のカフェでお茶をして、その後買い物に付き合う。北野エースで「ジャポネシーザードレッシング」を購入。
サッカーは詳しくないが、今度は、パナソニックスタジアム吹田に観戦しに行こうと盛り上がった。
自宅でディナー
暗くなる前に自宅へ戻り、ひと休みしたら夕食の準備。好きな音楽をかけ、ワインを楽しみながら一品ずつ仕上げていく。メインはミラノ風カツレツ。さっき買ったドレッシングを使おう。いくつかの料理をちょっと多めに作るのは、作り置きしておくため。次の日の朝食にしてもいいし、アレンジして別の機会に食べてもいい。こんなことができるのも、一人暮らしが長かったからかな。
夜のひと時「書斎・DEN」で過ごす。一日の終わり
「グランヒル・ユニバ中銀 千里つくも台」は館内のコモンスペースが充実している。以前は、夕食後はTVを見て過ごしていたが、最近は部屋を出ていろいろなコモンスペースに行くようになった。入居者専用なので気を使わなくていい。今日は6階の書斎DENで。
全館フリーWi-Fiなので、読書だけでなくパソコンを持ってきての作業にも使っている。最近、勧められてフェイスブックを始めた。今日は万博記念公園越しに撮った太陽の塔の写真をアップしよう