グランヒル・ユニバ中銀千里つくも台

地域拠点とITによる減災・
見守りシステムの構築
大災害時の安心・安全の独立電源装置「たすかんねん」(拠点間長距離無線伝送実験)

稲場 圭信氏大阪大学大学院 教授
人間科学研究科 共生学稲場 圭信氏

大阪大学では、地域の安全・安心・見守りの取組みをより一層進めていくために2017年から一般社団法人全国支援ネットや企業との共同研究を進めています。
大阪大学吹田キャンパス内に風力発電、太陽光発電、蓄電池、通信、カメラ等機器を備えた独立電源装置の実験機を3台設置し実験、内部検証を行ってきました。
2019年11月、吹田キャンパスを被災地と想定し大阪大学グローバルビレッジ近くの津雲台小学校までの長距離無線伝送の実証実験を行いました。
2019年9月の台風15号による千葉県内での広範かつ長時間の停電及び通信遮断は、被害概要の把握と救援活動を困難にする事態となりました。本共同研究の内容はまさにこのような事態に対応するためのものと言えます。
この装置とその仕組みは大阪発の仕組みであることから名称を「たすかんねん」としました。
尚、この「たすかんねん」はグローバルビレッジ内にも設置予定です。
我々はこのたすかんねんシステムと以前からの研究の成果であるスマートフォンアプリ「共生災害救援マップ」※との組み合わせにより地域のおける減災、見守りの実現しようと考えています

※未来共生災害救援マップ
(略称:災救マップ)

全国の避難所および宗教施設あわせて約30万件のデータを集積した日本最大級の災害救援・防災マップです。災救マップは、防災の取り組みを通して、自治体、自治会、学校、寺社・教会・宗教施設、NPOなどによる平常時からのつながり、コミュニティつくりに寄与し、災害時には救援活動の情報プラットフォームとなることを目指しています。
災害時には。避難した施設のインフラ状況や避難者数などの被災状況をユーザーが発信でき、施設検索では周辺の施設及びそこまでの距離のリストが表示されます。
是非、ご利用下さい。

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